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ヴェルディ没後100年ヴェルディ音楽の原点


　今年はイタリア・オペラを頂点に導いたヴェルディ（1813-1901）の没後100年を迎える。そもそもオペラは1600年頃に誕生した。それまで人は歌って踊ってドラマ構成される音楽劇を待ち焦がれていた。そうした夢がその時実現されたのである。そしてイタリアから全ヨーロッパへと広がっていった。かくしてヴェルディによるオペラの花が開くことになる。

　ヴェルディは北イタリアのレ･ロンコレという寒村に生まれた。父は宿屋兼居酒屋・食堂を営んでいた。ヴェルディ音楽の原点ともいうべきものが二つある。家から直ぐ近くにあるサン･ミケーレ教会で生後ずうっと耳にしてきた教会音楽、とりわけオルガンの音は彼を魅了した。ミサを捧げる司祭に仕えて侍者をしていた時、オルガンに聴き入ってしまい役目をすっかり忘れ、司祭に足で蹴られたというエピソードも伝えられている。もう一つは彼の家に往来した旅芸人の音楽であった。人を無条件に楽しませる音の世界をこの時身に吸収したようだ。このＣＤはヴェルディの名曲アラカルトで、ヴェルディ･ビギナーにもおすすめできる一品。どうか名唱、名演奏をお楽しみあれ。

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