ヴェネツィア･バロックの栄光
丁度一年前、ヴェネツィアのマルチアーナ図書館に調べ物があり３日間滞在した。時は四旬節前の謝肉祭だった！ それまではカーニヴァルには関心もなかったが、見てびっくり！ 優雅な遊び心満載で、町中がオペラの場面のような雰囲気に包まれていた。
中世、ルネサンスそしてバロックとヴェネツィアは、音楽においても重要な都市であった。そうした絢爛豪華なヴェネツィア･バロックの時代に活躍したのが、有名な
ヴィヴァルディ（1678-1741）であった。彼は第一に司祭であり、ヴァイオリニスト、作曲家、オペラ劇場興業にも携わったマルチ人間であった。我々には「
四季」をはじめとする協奏曲
（約450曲）がなじみのある作品であるが、他に多数の教会音楽や52のオペラも重要作品である。
当時としてはヨーロッパに知られたたいへん有名な音楽家であったが、それはこのヴェネツイアがヨーロッパ一の国際都市であったことにもよる。多くの北の国々の音楽家はこのヴェネツィアで出版された楽譜を通して、ヴェネツィア音楽、とりわけヴィヴァルディの協奏曲から多くの影響を受けた。今回紹介するヴィデオは、ドキュメンタリー･スタイルでヴィヴァルディの生涯がたどられ、我々にはめずらしい教会音楽やオペラが紹介される。すべて現地ロケで多くの重要な場所や物が映し出されている。たいへん興味深い映像になっている。
ヴィヴァルディ ／バロックの概念 バロックの音楽像 バロック年表／ ヴィヴァルディ
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