気合いを入れて！

ＣＤ　ＴＯＣＥ-１３１６０

ヴェルディ　「合唱曲集」

①　「ナブッコ」　祭の晴れ着がもみくちゃに
②　「同」　行け、わが思いよ、金色の翼にのって（ヘブライ人の合唱）
③ 「エルナーニ」　カスティーリャの獅子が目覚めんことを
④　「十字軍のロンバルディア人」　エルサレム！エルサレム！
⑤　「同」　ああ主よ、あなたは聖なる約束で
⑥　「アッティラ」　怒号と略奪と
⑦　「同」　あまたの森の王
⑧　「同」　空の果てしない蒼穹
⑨　「同」　誰が心に光をもたらすのでしょうか
⑩　「トロヴァトーレ」　朝の光がさしてきた（ジプシーの合唱）
⑪　「リゴレット」　シッ、シッ、いざ敵討ちに取りかかろう　
⑫　「運命の力」　天使たちのマントで
⑬　「同」　同僚、あゆみをとめて
⑭　「同」　戦争とは狂ったようなもの
⑮　「同」　ラタプラン
⑯　「マクベス」　踏みにじられた祖国よ
⑰　「レクイエム」　聖なるかな

リッカルド･ムーティ指揮
ミラノ･スカラ座管弦楽団･同合唱団
1～5､10､16､17:ロベルト･ガッビアーニ合唱指揮
6～9､11～15:ジュリオ･ベルトーラ合唱指揮
12.:ミレッラ･フレーニ（S）　　 15.:ドローラ･ザジック（Ms）

録音：1986-1991年　　発売：2005/8/24

気合いを入れて！

　今年の夏は暑かった。しかし、毎年同じことを言っているようだ。さっ、色んな事が始まる秋！　これは個人的な事だが、年々歳々自分に気合いを入れることが必要になってきたし、お尻が重くなってきたように思う。テンションを上げないとね。もしそんな感じのある方に、ヴェルディのオペラの合唱曲をお奨めします。ヴェルディ･オペラに得意でない方もこれを聴くと、アッ、聞き覚えがあるとか、アレッ、これはヴェルディの曲だったとか、再発見される方も多いことだろう。合唱がオペラの底力、見えざるオペラの骨格を果たしていることを、こうして取り出して聴いてみると分かる。まさしく合唱は、オペラの生命母体である。

　またスカラ座管弦楽団と合唱の音は実にいい。無駄な力みと緊張感のない演奏がビンビンと、でもやさしく雄大に聴く者の心に染み渡ること必至である。ヴェルディの不屈の精神力のようなものも感じられる。大いに筆者の底力となっている。