病床の楽しみ

老境の楽しみ

　私事ながら今年（2024年）の４月に84歳を迎えた。2019年１月に一番かさばるわが持ち物ピアノを後々のことも考え、京都の甥の要望もあって送呈。早すぎると懸念する人もいましたが、ご心配なく。楽譜さえあれば管弦楽曲や室内楽曲も読み取れ、作曲もピアノが無くても可能。そのかわり20年ぶりに多忙で弾けなかったわが音楽の原点ヴァイオリンを復活させ、現在に至っている。やっとやっと、と思っていた矢先に2023年12月５日早朝５時頃、押し入れの最上段の衣類の箱を降ろそうとして椅子から転落。右肩近くをねじってしまった。外科医院の開院を待って、診て貰ったら肩近くの骨の複雑骨折。レントゲン写真を見せて貰ったが、僕にはよく解らない。右腕三角巾生活が2024年１月29日まで続き、右腕の動きが元に戻るようリハビリを今も続けている現在。週２の通院は続いている。そしてヴァイオリンは２月後半から再開した。右腕が重くつらく、10分でふうふう状態。だが今現在――５月15日、なんとか弾けるようになった。でもまだバッハは弾けてないのです。なんとか弾きたい。

　今回のバッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」（全６曲）のＣＤを自分のためでもあるが取り上げる。筆者が最も好む曲は、「ソナタ第１番ト短調 BWV1001」である。この奏者はクリストフ・ティンペは、ドイツ、フランスやスイスの国境に近いフライブルク生まれのヴァイオリン奏者。彼は、1995年ローマでピリオド・アンサンブル<アカデミア・ペル・ムジカ>を創設し指揮をを務めたが、2013年にこの活動は終了した。イタリアのバロック音楽を専門とするローマを拠点とする室内楽団であった。

　筆者自身、ご紹介するＣＤの演奏について正直な所まだ明確な意見が言えない状態。皆さんの判断を仰ぎたいのです。

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